㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

会社とは、
「会社経営は常に天国と地獄の境目にある。生き残れるか、潰れるか。どちらかしかない。そして、どんな会社も潰れる可能性を内包している。さらに、放っておいて潰れる会社はあっても、何もせず自動的に成長する会社はない。」

会社経営の中で、一寸先は闇であること。順調に、黒字経営をしていたとしても、突然、赤字に転落し、そこから、キャッシュが枯渇して、経営が悪化する・・・なんてことは、いつでも起こりうる、ということ。
一度、そういった修羅場、恐怖を体験した経営者は、その恐怖を忘れない。その時の不安、恐怖。
経営者は、常にこの不安との戦いである、ということ。この不安な状態、不安定な状態が経営における平常運転である、ということを理解しておかなくてはならない。
安心、安定、というものは、経営にはあり得ないということを、肝に銘じておかなくてはならない。

会社経営は、天国と地獄の境目にある。いつ、地獄に転ぶか分からない。
だからこそ、経営者は常に「会社を潰さないために、どうすればいいのか?」を考え続けなくてはならない。

その上で、「天国」にいれば、幸せか・・というそうではない。今度は、「油断」「驕り」という魔物がいる。
「これくらいやればいいだろう」とか「儲けるのは簡単だ」とか、そういった傲慢な考えが出てくる。
何度も言うように、会社経営は天国と地獄の間にある。一瞬の油断で、あっという間に地獄に落ちるという事を忘れてはならない。
調子が良い、天国にいる時こそ、どこか自分が油断していないか?細心の注意を払わなくてはならない。「怖がり」が必要なのである。「このままじゃいけない」と気を引き締めることができるか。
会社が潰れるのが怖いからこそ、事前に徹底的に調査し、最悪の事態に対応できる備えをする。そして、財務の足元をしっかりと固め、簡単には危機に陥らない土台があるからこそ、将来に向けた成長戦略が打て、飛躍できるのである。
財務の感覚が弱い「そろばんを持っていない経営者」は、会社を生き残らせることはできない