㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営計画、経営目標、自分は経営者として何のために経営しているのか
自分のため、利益のため、という目標ならば、基本的には現状維持であると思う。しかし、この現状維持・・はできない。確実に今までよりも原価は上がる、下がることはない。20年前と同じことをしていて、儲かるはずがない。それが、10年前、5年前でも、怪しい。そこで、必ず、経営におけるビジョン(目標)が必要になる。このビジョンの立て方にはルールがある。必ず、先に目標を立ててから、そこから逆算して、今やるべきことを決める、というルールである。
積み木のように積み上げていくのではなく、先に目標があるから、それに足りないものを穴埋めしていくようなイメージである。これは、例えば、作業機械1つ買うにしても、この先、必要なサイズは?数は?何をどのくらい作業すべきなのか?という明確なイメージが必要になってくる。ただ漠然と「今」欲しいから、買うのではなく、将来を見据えて買うことになる。これは間違いなく違いが出る。
経営をしたことがない人は、大きく勘違いしている。
会社は、なんとなく大きくなったりしない。普段通り、仕事をしていて気づくと会社が大きくなった・・・なんてことはありえない。経営者が会社を成長させよう!新しい投資をしよう!と決めたから、会社は大きくなったである。経営者の意思無くして、会社が大きくなることはない。
この会社を成長させよう!というのは当然、リスクがある。
果たして、この投資は成功するのか。
会社が大きくなれば、カネ(キャッシュフロー)、ヒト、モノがまだまだ足りなくなる。オペレーションが上手くいくのか?など、大きなリスクがある。が、リスクがなければリターンがない。
リスクがあって初めてリターンがある。
この先、大きな投資をする、牛舎建築をするという目標があるなら、その日付を確定させてそこから逆算して、今やるべきことを決めていく。達成できないような目標であっても、手前の目標設定を細かく細切れにして、小さなステップにしていけば、少しずつ確実に進んでいける。そうやって少しずつ目標に近づていくのである。