㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
先日見たTwitter(X)にこんなものがありました。
酪農における理想とする割合
搾乳牛1人あたり/ 25頭 が理想
1人あたりの管理頭数が増え、管理が疎かになってしまうよりも、労働者を雇用することで管理が良くなり、利益が増えるケースは多い
搾乳ロボットだと1人あたり搾乳牛150頭を管理できますが、ロボットの維持・更新費用がネック
という内容でした。
この1人あたり25頭というのは、漠然と昔から聞いたことがありますが、果たして正しいのでしょうか?
これを理屈で考えてみましょうか?
搾乳牛25頭は、1頭あたり年間利益 10~20万円とすると、250万円〜500万円の利益。これで、1人雇用すると最低500万円(年間)かかる・・・・これでは経営になりません。
もちろん、これはあくまで理屈だけですから、搾乳牛25頭だけじゃない、育成や乾乳など、他の仕事を入れないと!という意見もあると思うので、一概にそれだけじゃないと思います・・・が!
こんな単純な計算でも論破されてしまうような、あやふやな根拠では、経営にならない!ということです。
問題点は、
「搾乳牛1人/25頭」が、限界である!と決めてしまっている思考にあります。
これを26頭、27頭、30頭までどうやれば増やせるのか?というのが、正しい経営者の思考であって、この方が、否定されている搾乳ロボットなどの機械を利用した手法もどんどん取り入れていかないといけないわけです。効率が上がる機械投資は、どんどん検討すべきであって、収穫作業を手で、人海戦術でしよう!なんて、発想の人はいないわけです。
経営者は、自分の思考を柔軟にして、朝令暮改でいいので、どんどん改善していかなくてはならないということです。そうしなければ、とても儲けることなどできません。
これから先、労働人口も減っていく中で、どれだけ少ない人数で利益を出せるか?という経営が大切になってきます。単純に機械化すればいい!という話しではなく、経営者を含めた社員一人一人が作る利益=生産性を上げていくように、経営しなければ、この先、会社は成り立たないわけです。