㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ある営業マンと話す機会がありまして・・・

ある会社の営業の方と話す機会があって、色々考えさせられたことがあるので、ブログに書き記しておきます。
今、あらゆる営業の現場では混乱が起きています。
僕も何度か相談されたことがありますが、「どうやったら顧客と話せますか?」という相談です。最近では、営業マンが突然訪問しても追い返されるなんてことも起きています。
この理由として、顧客側の求めているモノ(ニーズ)が変化しているわけです。
過去、それは、訪問頻度だったり、顔見知りだったり、そういったいわゆる足で稼ぐという手法でうまくいっていた部分があります。知らないヒトよりも知っているヒトから買いたい、というのが顧客のニーズだったはずです。
これが、今は「自分が欲しいものを買いたい」というニーズに変わっています。

さらに、この自分が欲しいモノを「自分で探す」という手法に変わってしまっているわけです。自分が欲しいモノ以外はいらない・・・というわけですから、突然きて押し売りをされても、そこには拒絶反応しかないわけです。

ですが、残念なことにこの顧客のニーズの変化に、営業側は気づいておりません。仮に気づいてた方がいたとしても、それに対する戦略を全く考えていません。これでは、これから先、営業という職やヒトが必要なのか?かなと考えさせたられました。どうやったら売れるのか?を真剣に考えていないのです。

ここからが本題!
では、このニーズの変化を酪農経営に置き換えてみましょう。
酪農経営における顧客とは、本来、指定団体であるホクレン、もしくは農協であるわけですが(生乳を買ってもらっている)、これら組織は決まったルールの中でしかできないので、工夫の余地がありません。なので、酪農経営における顧客とは、「牛」なわけです。牛の調子が良ければ、経営が良くなる・・からですね。
では、酪農経営者の皆さんは、この牛のニーズの変化に気づいているでしょうか?

牛のニーズ、変わっていますよ。
過去10年ほどで乳量が30kg超えていればすごい、という評価が今では35kgが当たり前の時代に突入しています。牛の改良に伴い、粗飼料の質の変化、機械の変化、ロボットの台頭、言えばキリがないほど、変化しています。
やはり、飼料計算している立場からしても、明らかに栄養のニーズも変わってきています。こういった牛のニーズに応える経営を目指さなくてはいけません。
いつまでも、牛が同じだと思っているのはあなただけです。