㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営していく上で、ビジョンがないと会社を継続させることは難しくなってきます。なぜか。会社は、現状維持しようと思えば思うほど、現状維持できないからです。100%を100%のまま維持することはできず、徐々に98%、96%と減っていくからです。成長させよう!102%、105%と思って初めて、現状維持できる、というのが経営だからです。

この法則を聞いても理解できない方がいると思うので、例えば、社員目線で見てみましょう。

自分が会社で働くとして、現状維持を目指す会社であれば、入社した時点から給料体系は同じままですね。初任給22万円なら、1年働こうが、10年働こうが、同じまま。さらには、会社が成長しない限り、社内での仕事や役職も変わることがないわけですから、同じ仕事をこのままずっと続けていくわけで・・・何も変わることがありません。そんな会社でこの先も働き続けたいですか?ということです。
そうして、モチベーションが下がった中で、会社の利益は増えていくのか?維持できるのか?できるわけがありません。

また、お金を借りるとき、社員を募集するとき、その時に「会社を説明する」時に、「自分の会社では、将来〜〜〜したい!」から、ぜひ、協力してくれ!ぜひ、融資を受けたい!ぜひ、一緒に働いてほしい!という勧誘が可能になります。
これは、ただ働いてほしい!という意味合いとは明確に違います。
ビジョンがあるから、そこに人やモノ、カネが必要になって、集めやすくなる、ということです。

そして、経営が困った時に、ビジョンがあれば、迷うことなく、自分の経営に集中できます。経営が悪くなると、たいてい「何のために働いているのか?」というような、意味不明なことを考えてしまったりするわけです。そんな事を考えても仕方がない、結局のところ、なんだかんだでやるしかないわけで、そんな意味不明な事を考えても仕方がないのです。
その時、よし!と踏ん張って、1歩を踏み出すためには、自分の会社の道標、ビジョンが必要なのです。