㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
高度経済成長の日本、日本の技術は素晴らしい、日本の良いところ、これら全ての幻想から経営者は抜け出した方が良いと僕は思っている。
全てがダメ!とは、思っていないが、過剰に過去を美化する、イチからジュウまで全ての技術を美化するような発想では、経営できない、という意味である。
高度経済成長を論理的に説明すれば、人口が増えたことによる需要の増加=作れば売れる時代であった、そんな時代だから自然と経済が成長したという見方が一般的である。他にも、当時の日本の技術が優れていたから・・ではなく、同じ商品、同じ製品が、低価格で販売されれば、売れるのは当然で、なぜ?低価格なのかは、為替の影響が大きかったからで、それだけのこと。特別、日本の技術が、世界よりも10倍、100倍優れていたのではなく、せいぜい、10%ほどだったんじゃないかと思う。それが、たまたま=運、によって、上手くいったのを、自分の実力である、と勘違いしたのが、今の「失われた30年」の原因だと、考えている。
つまり、たまたま、色々な偶然が重なったことを、自分の実力である!と勘違いしたことが、後々の低調を作り出した・・のは間違いない。これは、国家レベルで日本の国民がそう思い込んだのと同様に、我々経営者にとって、いつでも起こりうる問題だ!という「気づき」が必要である。
上手くいったのは「たまたま」
失敗したのは「実力」
この認識が、経営者には不可欠であり、常に肝に銘じておかなくてはならない。
「今上手くいっている」と思い込んでいる裏で、無駄な浪費や意味不明な行動によって、経営が人知れず悪化して、その膿が、外部環境の変化によって吹き出す・・なんてことが必ず定期的に発生する。
世の中は、10年周期で好景気と不景気を交互に繰り返す仕組みになっている。その環境の変化を自分の実力だと勘違いしないように、常に「ビクビク」しながら経営する、それが経営者の心構えである。