㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

日本で今、天才と呼ばれている人間の1人として「落合陽一」という人間がいる。
現在、筑波大学・准教授をしている傍ら、メディアアーティストと呼ばれ、光や音と物性との関係を研究している。政府の重要な会議にも呼ばれ、あのダボス会議にも参加している。そういう方がいる。

その天才が作った会社「ピクシーダストテクノロジー」という会社が2023年8月にナスダックに上場し、わずか1年、2024年10月に上場廃止を決定した。

ピクシーダストテクノロジーという会社は、今まで存在していないテクノロジーを使った商品を作り、販売する会社で、官民ファンドの「INCJ」が大株主だった。つまり、政府系投資会社から多額の出資を受けるくらい期待された会社だったということである。そんな会社が、実質、破綻した・・・ということである。
なぜ、天才が作った会社でも潰れてしまうのか?

会社、経営というものの本質は、やはり、片手間でできるようなモノじゃないということである。先日もある投稿で、『リーダー(経営者)が「何もしない」組織が1番強いって話』リーダーがいちいち指示しなくても、組織の人間が動く、むしろ、リーダーが率先して動けばマイナスに働く、組織の人間が自分で考えて、自分で動くのが理想である。というような話しがある。
これを間にうけて、リーダーが何もしなくても会社が上手く回る・・・というような幻想を抱くと、その会社はとんでもないことになる。
人間は、本来、怠ける生き物であり、自分で課題を見つけ、自分で解決できる人間など、1人もいない、と思う。もちろん、平時であれば、働いたら働いた分だけ収入が増えるそういう状況が永遠に続くなら、自分でできる人間もいるだろうが、そんな上手い状態が続くわけがない。必ず、上手くいかない時がある。その時、組織を動かせるのは経営者であり、リーダーの人間だけである。率先して自分から動かなくては、組織は腐る。
『リーダーが「何もしない」組織が1番強いって話」は、これはあくまで理想論であって、いわゆる共産主義の全ての人間は平等である、という理想論と一緒で、現実はそうはならない、のと一緒である。

実際に、ピクシーダストテクノロジーは、経費の使い方がめちゃくちゃで経営者が把握こそしていたが、その課題な経費を止めることができなかった、ということを、まともな商品を1つも作れていない、売る商品がない、という状態であったらしい。結局のところ、目の前の運転資金確保のための資金調達のための上場であったため、上場維持のためのコストすら確保できず、わずか1年で、上場から撤退することとなった。上場停止とは、自分たちの株価に価値がない、とイコールである。

天才だから経営は上手くできる、なんてものは理想論であり、会社経営とは、頭が良いとか悪いとかも関係ない、ということである。じゃあ、何が必要なのか、を真剣に考えてみることも大切だと思う。