㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
人口減少、高齢者社会、GDP4位転落、そのうちインドに抜かれて5位転落、成長できない失われた30年、などなど、キュッチーな暗い話題はこと欠きません。こんな話しばかり聞かされた人は、確かに、日本の未来は暗い、だろうと思い込むことでしょう。
しかし、ここではっきり断言できるのは、日本?というこれから先の未来は明るいのです。日本というマクロで考えるよりも、自分の身の回りのミクロで考えれば分かり易いのですが、自分の身の回りに起こっている全ては、プラスに向かっています。僕が小さい頃、家は黒電話でした。そこから、今は誰もがスマホを持っています。スマホを持っていない人は、1人もいません。酪農経営においても、便利な道具はどんどん開発されています。最たるものが搾乳ロボットでしょう。今、カリフォルニア州では、自動運転のタクシーが普通に道路を走っているし、道路どころか空とぶクルマの開発もいよいよ大詰めの段階まできています。量産化されれば、一般人でも購入できる価格まで下がるでしょう。ドローンも然り、昔なら高額なヘリコプターが、ドローンで誰でも簡単に航空撮影ができるようになっています。
細かく言えばキリがありませんが、我々の生活は確実に便利になっています。その身近なプラスに目を向けず、なんとなく不安を拡大させた「未来不幸論」を盲信してしまうのは良くありません。人口減少や少子高齢化は、日本だけの問題ではありません。イギリス、中国など先進国ならどの国でも起こっていることであり、膨張する社会保障はどこも頭を抱える問題なわけです。税金が高いのも、どこも一緒です。安い国が特殊なだけです。
我々、経営者は、こういった言説に騙されてはいけません。会社を経営していくにあたり「この先、当社は10年かけて萎んでいく、そして10年後倒産する」こんな経営計画を打ち出す経営者がいるでしょうか?
経営者なら、未来は明るい!だから、我々の会社は、このような10年計画を実行するのだ!というような、計画でなければ、会社は潰れるでしょう。
未来を暗くいうことは、誰でもできます。なぜなら、未来に対しては誰でも「不安」だからです。絶対に受かる受験なんてものはないし、絶対儲かる会社というものもありません。受かるために勉強する努力するものであり、儲かるために経営努力するものだからです。その結果、結果がついてくるというものです。
誰だって不安です。この不安を払拭することできる力が経営者に必要なのです。