㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

利益が出る経営と利益が出ない経営の違いは何か。なぜ、同じ商品を作っているはずなのに、なぜ「差」ができるのか。

それは、仕事の質です。どこで「質」が変わるのか。それは、徹底的にとことん細部にまでこだわるからこそ、到達できる極地というものがあります。他との差別化を図るなら、他の経営よりも儲かりたいなら、とことん細部にまでこだわるべき、というのが、ビジネスの原理原則です。

仕事の質は、一朝一夕では作れません。これは、僕の持論ですが、どこで「差」が生まれるのか?というと、当事者本人は説明できません。なぜなら、これだけ1つ何かやればいい、というようなモノではないからです。1つが1%変化させる、その1%を10個やって10%変化させる、その10%を10回やって100%に、100%の変化になって、初めて見た目が変化するほどの「差」が生まれるからです。この1%の違いを、作り続けることができるかどうか。1%の違いなんて、気づくこともできない違いですが、それを、やり続けることができるかどうか。「意味があるのか?」目に見える変化がなくても、続けることができるどうか。そういった積み重ねを、積み上げることができるかどうか。これが仕事の質の正体です。

ある会社のヒット商品があったとします。
例えば、ニトリのベットがある時期から爆発的に売れました。当時、ベットのマットは、一般価格が10〜15万、それが5〜7万円ほど販売され、それが爆発的ヒット。そのベットマットは、中身のスプリングのバネの種類の吟味、さらには、使う綿花の種類まで、細かくとことん突き詰めた上で作れていました。ただ安いだけでなく、良質で安いからこそ、売れたわけです。
セブンイレブンのコンビニおでん、もこれも出汁の鰹節、わざわざ、カツオの多い海外に工場を作り、日本と同じ製法で作れるように、とことんこだわって作られて、当時は大ヒットしたわけです。

テキトーにやる、なんとなくやる、他と同じようにやる、これでは儲かるはずがありません。儲かりたいのなら、細部にまでこだわって仕事をすべき、です。神は細部に宿る。細部にこだわるからこそ、その仕事、商品の質が、他との差別化ができるのです。