㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

大企業なら絶対に潰れない・・・断言するが、絶対に潰れない会社は存在しない。ウチの会社は、潰れない、と社員が思った瞬間から、その会社の経営は沈下していく。第三者の無責任な「あそこは儲かっているから大丈夫」ほど、無責任なものはない。

絶対に大丈夫、という会社はない。会社経営は、そもそもが不安定だからである。売上が減り、利益が減れば、社員に払う給料も無くなる、払えなくなる。経費も払えなくなり、キャッシュが枯渇する。キャッシュが無くなれば、会社は潰れる。

社員どころか、経営者本人が、自分の会社はどこか簡単には潰れない!と勘違いしてしまう場合がある。たった1つの歯車が狂っただけで、あっという間に潰れるのが経営である。そこで起きた油断、慢心が、経営を悪化させる。何度もいうが、経営そのものが不安定なのである。不安定ですぐに経営が悪化してしまう可能性が高いからこそ、経営者は常に備えなくてはならない。油断しないとは、必ず資金を管理すること。入ってくる入金と、支払いの出金の管理、正しい入金なのか、出金なのか、常に把握すること。特に資金繰り、キャッシュフローに細心の注意が必要である。自分の経営における必要なキャッシュフローはいくらか、それよりも下回る前に早めに手を打たなくてはならない。無駄なものに使う余裕は、どんな経営にもない。
キャッシュが尽きた時が、会社が潰れる時である。

そして、その厳しさを社員にも理解させること。会社がなんとかしてくれる、というような、実態のない法人に対して責任をなすりつけるような発想は絶対にさせてはいけないし、自分のやっている仕事に対しての責任を持たせなくてはならない。そんなユルイ、ヌルイ考えで働ければ、ミスもするし、改善しない、真剣に働くなんてことはない。それを続けていけば、会社全体が大企業病になるし、会社は潰れてしまう。という自覚を持たせなくてはならないのである。