— — — — —
技術というものは、一朝一夕に花が咲くものではない。何をするにしても一緒だが、周辺の技術も学ばないといけない。技術書はもちろん、小説や雑誌も読んでいろんな勉強をしなければならない。農業でも、商売をやっても、サラリーマンも、人と同じことをやっていては、儲からない。つまり、高い値段で買ってもらえない。そのためには競争相手が何をやっているかをよく調査して、それを上回る何かをプラスしないと技術開発とはいえない。それがクリエイティブというものだ。
— — — — —– 

人と同じことをやっていては、儲からない。その通りである。
人と同じこと、をそれを何年も同じように続けていても、儲かるはずがない。そう思っているのは、本人だけで、社会がそれを許さない。
人と違う何かを見つけて、それを価値があるだけの何かに昇華させて初めて価値が出てくる。

人と同じこと・・これは、「できる」と思われるような事である。禅問答のような言い方であるが、「できる」ものは誰でも「できる」のである。7割、8割の人が「できる」と思うことは、誰でもできる、ということである。
誰もが「できない」と思うことを、できる、ようにすることが、他人ができないものである。「できない」を「できる」にするのは生半可ではない。そのための、準備、知識それ以外の経営資源、キャッシュ、人、を駆使して、達成する。そうなって初めて、儲かる経営にすることができるのである。
その過程で、「技術」が身に付くのである。
さらには、その「技術」もすぐに過去のものとなってしまう。アップデートしなくては、すぐ儲からない技術に成り下がってしまう。過去の栄光にいつまでも縋り、今と未来に向けて、挑戦しなくては、その技術は、当然儲からないものになってしまう。
このことは、経営者なら誰だって、理解している。が、できない。
大変だから。困難だから。周りで誰もやっていないから。絶対に成功する保証がないから。そういう理由で、頭で理解していても行動に移せないのである。