忙しい時は、それなりに必死になって働くことができる。目の前に山積みの作業を、1つでも多くやらないと終わらないから。頭で考える暇はない、必死にやる。
では、時間にゆとりができた時に、その時と同じように必死になって、できているだろうか。
我々はついつい、自分に甘く、これくらいはいいか・・と、自分に甘くしてしまう。大企業を創った創業者は、相当自分に厳しい。モノ1つとっても大事にする。社員に対して、その大事にする精神をしっかり教える。壊したら2度と起きないようにかなりキツく注意する。我々では、それくらいいいよとなだめてしまったりする。工場や仕事場のトイレなども、徹底的にキレイに使わせる。汚したら自分で掃除させる。
こうした、一見すると仕事に関係のないようなことまで、徹底的にきちんとした管理をする。今は経営が良いから大丈夫、経営が悪くなったら、とか、そういった事は関係ない。良かろうが悪かろうが、やらなくてはならないものは徹底的にやらせる。かつ、自分自身もその厳しい立場におく。
これが我々にできるかどうかだ。
ついつい今日くらいは・・と甘えてしまう。
それでは、会社をこの先も生き残らせることはできない。
それくらいの自己管理能力がないと、マンネリ、諦め、怠慢、妥協、おごり、油断などの気持ちに支配されてしまう。当然のように、我々を管理する人間などいない。サボろうと思えば、いくらでもサボることができるし、仕事をしようとするならば、いくらでも仕事をすることもできる。どちらを選択するかは自分次第である。あの大谷はチームでの飲み会を断り、自分のトレーニングの時間に充てている。外野の人間は、飲み会に参加することでチームの結束が深まるなど言っている人間もいるが、本人はそんな時間があるならトレーニングと休息の時間にしたいと考えている。その答えは、この先にさらに理解できるであろう。
自戒を込めて、経営者ならどこまで自分に厳しくすることができるかどうかであろう。
