年末決算の時期が近づいて、SNS上にも様々な投稿がある。
中でも、北海道一次産業関連なら「クミカン」関連が多い。
会社において、キャッシュは「命」である。
赤字であっても、人手が足りなくても、今すぐに会社が潰れることはないが、キャッシュ(資金)がない会社は、その瞬間に会社は潰れてしまう。会社の生殺与奪は、キャッシュが握っている。そのキャッシュに対する意識があまりにも、低い経営者が多いのも事実である。
キャッシュがこの先、増えるのか?減るのか?その対策として、どう対応するのか。
どれだけ多くのキャッシュを持てるかどうかで、生き残れるかどうか左右されるのである。
なので、経営者がキャッシュに対してどれだけ意識できているかで、その会社の経営がどうなっているか想像できる。これは、コスト削減を徹底的にしろ、という意味ではない。投資をどんどんして、売上と利益を増やせ、という意味でもない。常にキャッシュを意識して、経営しているかどうか、ということである。
何か投資をしようとした場合、その場合における運転資金はどのくらい確保できれば安全圏であるのか、という意識はあるだろうか、ということである。キャッシュに困ってからお願いしたのでは、遅いのである。困る前に手を打たなくてはならない。
「困ってから相談する」という回答をしている人を見かけるが、経営におけるキャッシュに関して、「困ってから相談」では、相談された側、主に金融機関であるが、相談されても対応できる方法はほとんどない、という回答で困ってしまうだけなのである。
キャッシュに関しては、早め早めの対応が必要なのである。
キャッシュフローについては、年間売上の20%、月商2ヶ月分ここが、限界ラインであって、可能ならば、年間売上50%のキャッシュを確保できているのなら、そう簡単には潰れない。
2ヶ月分確保できているのなら、何とか2年は時間を確保できる。その2年間で売上、利益、に対する対策を実行してその結果を考える時間、その対策のための時間を確保する、そのためのキャッシュである。キャッシュがなければ、1年で、1年どころか3ヶ月で結果を出さなくては・・・というような、そもそも無理難題なケースになってしまう。
50% 6ヶ月分のキャッシュなら、5年くらいの時間は確保できる。
時間が確保できればできるほど、「やれる可能性」が増える。
0円から売上を作ることはできない。
0円から利益を作ることはできない。
この原則を忘れてはならない。
