経営者として、1番やってはいけないこと、それは、会社を潰すこと。経営が分からない人は、そう簡単に会社なんて潰れないでしょー、と思うかもしれないが、会社は簡単に潰れてしまいます。10年会社を継続できる割合は、そう多くはありません。飲食店経営なら、10年で5%あるかどうか、一般的な会社であっても、10%あるかどうかです。それだけ、会社を潰さない、というものは、現実には多くはない、ということです。
会社を潰さないために、会社が潰れる原因は、「会社の資金が無くなった」とき、会社は潰れます。仕入れ先へ支払い(交渉するしないで対応が変わる)、従業員への給与が払えない(遅延すること自体が法律違反になる)、金融機関への返済ができない(一度でも行った時点で取引停止案件)、会社の資金がなくなると、こうした事が起きます。どれか1つとっても、致命的なモノになりえます。
なので、経営者は、会社の資金が無くならないように、どうすればいいか?を常に考えなくてはなりません。
会社の資金を無くさない、それなら「支出(コスト)を最小化して、売上を最大化すればいい」こう考えるわけです。もしも、この単純な発想が正しいとしたら、誰も経営で困ったりしないでしょう。もちろん、この発想自体が間違っているとは思いません。しかし、そのやり方、方法が必ずしも正しいとは限りません。あえて一言でいうと、この「支出(コスト)を最小化して、売上を最大化すればいい」は、非常に、かなり、難しい方法であること、想像するような簡単な方法ではないこと。すぐにやればできるみたいなモノではない、という事です。
具体的に支出を減らすといっても、何をどう減らすのか?必要なモノまで減らすことが可能なのか、仮に従業員の給料を減らしてコストを抑えるとして、それでその従業員が継続してくれるのかどうか・・。零細企業において、それを実現するのは相当に厳しいと言えるわけです。
しかし、難しいからと言って、避けることができない問題でもあります。会社を潰さないためには、自分で考えて、できる事を1つ1つやっていくしかありません。そして最も重要なことは、キャッシュを減らさないこと。キャッシュが減る行為を取らないこと。そこには、強い忍耐力が必要になります。周りから何を言われようが、自分が正しい、と思う道を突き進む必要があります。
