倒産してしまった社長の回顧録を読んで、改めて「倒産」の恐ろしさを痛感した。絶対に会社を潰してはいけないが、一方で、いつでも会社を潰す可能性は自分の経営にも起こりうることである、ということ。小規模零細だろうが、中規模だろうが、どんな経営であってもその可能性は常にあるということ。日本の中小零細企業の7割が赤字である、さらには、潜在的な赤字経営(粉飾)を含めると、8割は赤字企業であることを踏まえると、常に倒産予備軍の経営を多いということ。これを忘れてはならない。
倒産した経営者の回顧録には、まずは倒産要因として、オイルショックやリーマンショックのような急激な外部環境の変化を挙げている。これは、完全に他責思考の考え方であって、全員の経営者に共通する考えだと思った。自分の経営にとどめを指したのは、これだ、という説明のために必要なのかもしれないが、見事に同じような回答になっている。突き詰めて話しを見てみると、そうした変化が起きる前から、倒産の予兆が見えているのにも関わらずだ。
決算書が読めない。売上が伸びない。利益構造が薄利である。返済ができない。そして、最大の要因である運転資金が用意できない。最後は、カネ、カネ、資金が用意できない。この状態になってから、復活するのは、簡単なことじゃない、ということがよーく分かる。どんな経営者の教科書にも、資金繰りが悪化する前に・・とアドバイスされているが、実際にそれが実行されるケースはほとんどない。
自分で自分を客観視できる人間はそう多くない。もしかしたら、何とかなるんじゃないのか?という淡い期待をしながら、進んでしまう。気づいているけども、気付けない。第三者の方が他人事だから見えてしまう。そうやって、どうにもならない所まで進んでようやく気づく。
自分にとって、耳の痛いアドバイスをしてくれる人を大事にした方が良い。耳障りの良いことを言ってくる人を信用してはいけない。何が本当のことか、冷静になって考えなくてはならない。大抵、正しい真実は、うすうすわかっているが、気まづいことである。
