㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

知識や経験は何をするにしても大事だと言うけれど、この知識と経験もただ持っていれば良いというわけではない。
それは、この知識と経験が新しいということが重要である。
古い知識と経験を持っていっても、意味がない。
よくある

赤提灯の下で、上司が部下に「俺が営業の頃は・・・をして、・・・で成果が出て、・・・成績が1番だった」などは、典型的で、今この時代では使えない、全く意味のない知識と経験であるということである。
酪農業界でもいまだに、・・・・というやり方が良いとか、・・・が良いとか、聞いてもいないのに、語り始める方が多く、それを聞き続けるのが苦痛だという方もいるだろう。

なぜ、苦痛に感じるのか?
僕もこれに気づくまで、なんとなくの違和感をずっと感じていた。
知識と経験は大事なんだけど、どうしてそれを苦痛に感じて、それに対して違和感があるのか。
それは、古い知識と経験にはもはや価値がないからなのだ。

では、どのくらい古いと、価値がなくなるだろうか?
1年、3年、5年、なのだろうか・・・この時間は、どんどん早くなっている。それだけ、環境の変化が早まっているからだろう。
1年で飼料代金が20%、30%上がってみたり、肥料が20%上がってみたり。
ある酪農家が「酪農経営は急激な環境変化には弱い」と語っていたのを見たが、急激な環境変化に強い経営、産業なんてそもそも存在しないのに・・と思った。

でも、こういった急激な環境変化は、もはや当たり前になりつつある。
日本が技術大国なんてものももはや過去の産物で、日本の農業が素晴らしいなんてものも今のオランダの農業を見たら全て吹き飛ぶ話しで、これらの知識と経験から分かることは、「生産者の都合(原価が上がっている)で、高く買ってもらう」なんてものは、幻想である、という事である。
価格は、需要と供給で決まる、だけである。多ければ、安くせざるをえないし、少なければ、高くなる、というのが必然である。であるならば、生産量を増やしやすいモノは、これから先の低価格にも耐えれるような準備をしておかなくてはならないのでなかろうか?
そのために、必要なのが、新しい知識と経験ではないかと思う。