(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

2019年にアメリカは中国企業HUAWEI(ファーウェイ)をスパイ企業として認定し、ファーウェイ製品の使用を規制した。もはや戦後の冷戦が起きたかのような、情報戦争が起きている。つまり、アメリカは中国のテクノロジーを脅威に思っているのである。自国、アメリカの安全保障を脅かすと警戒しているのである。

そして、次に警戒すべき企業が「メグビー」であると噂されている。
このメグビーは、人工知能(AI)を用いた「顔認証システム」のスタートアップ企業である。中国でも指折りの知能の高い3人が集まって創業した、天才たちの会社それがメグビーである。

メグビーが作った「Face++」は、ヒトの骨格や毛細血管などを用いた顔認証を行うプラットフォームで、金融分野での身分証明にも使えるほどの精度と言われている。アリババやシャオミなどの他企業にも技術を提供し、中国のスマホの顔認証付きのシェアを大幅拡大している。中国国内ではすでに財布もカードもスマホもなくても、顔認証だけで会計ができるシステムもでき、実用化されている。

その一躍を担っているのが、膨大なデータである。
つまり、生のデータ、個人情報である。中国ではこの顔認証システムに関しては政府(中国共産党)も最も欲している技術の1つでそこで生じるプライバシーの問題は簡単にクリアされる。これがアメリカや日本であれば、必ず人権派がプライバシーの侵害だ!ということで問題が起き、全くと言っていいほど話が進まない。かといって秘密裏に進めても実用化はできない。

中国ではこういった「データ」という現代の石油と言われる資源を豊富に使える土台があるのだ。AmazonやGoogleが最も欲しているデータを中国企業はある程度自由に使える、このメリットはかなり大きい。

今後、中国がテクノロジー分野でアメリカを抜くのでは?というのもあながち夢物語でもないのかもしれない・・・

あなたの経営の参考になれば・・・