(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

25歳で世界最大のホテルチェーンのオーナーとなった「リテシュ・アガルワル」。日本ではOYOlife(オヨライフ)という名で新しいホテルを提供している、その本社とも言うべきOYO。創業からわずか6年で世界80カ国、800都市に110万室を持つホテルチェーンを作り上げた。
そのCEOリテシュ・アガルワルについてと今後について解説する

2013年インドでわずか19歳でリテシュ・アガルワル氏が創業開始。2015年には著名なベンチャーキャピタル・ライトスピードインディアセコイア キャピタルから資金を調達。同年ソフトバンクからも100億円の資金を調達。2016年にはマレーシアに進出、2017年ネパールに進出、2018年にはイギリス、ドバイ、UAE、中国、シンガポール、インドネシアに進出。2019年にはアメリカ、日本に進出。しかし、2020年コロナショックを受け、約5,000人を解雇。

元々、インドではホテルが衛生的にも全くよくありません。ホテルの数も圧倒的に不足していまた。日本でもホテルで1泊すると5,000~10,000円しますが、月丸々借りると15万〜30万となります。それならということで、ウィークリーマンションやマンスリーマンションが今も存在していますが、その手続きはイチイチ不動産会社と契約、また室内の状態がどうなっているのか?わからないような状況でした。そこに目をつけたOYOはスマホを使い、契約・決済を全てスマホ1つで完了できるようにしたのです。人件費も抑えられるので、コストも抑えることができます。さらには契約する不動産オーナーも爆発的に激増し、世界トップのホテルチェーンまで駆け上がったのです。

ところがご多分に漏れず、コロナショックの影響をもろに受け、売上は前年同月比60%減・・4月までこんな状態が続いたようですが、5月からは少しずつ改善の兆しが見えているようです。世界各国では、出張ビジネスマンなどが主に利用しているようで、そういった出張も大幅に減ってしまったことが大きな理由となっているようです。

OYOは日本では「ホテルフランチャイズ」としてオヨホテルジャパンを2019年4月に設立。ホテルオーナーへ対して最低収入保証などが話題になった。さらには「賃貸サービス」マンションオーナーに代わり、入居者を集めることがオヨにはできる。
これらのことを考えても今後、既存の不動産会社の仕事を大幅に奪うの必死。既存の不動産会社との軋轢が生じて、様々なトラブルが生じた。今後はその解消に少しずつでも取り組んでいくようだ。

今回のコロナショックにおいてOYOも大幅なキャッシュ不足に陥った。そのためのリストラ、さらには従業員の休業という選択があったとのこと。今後、この世界最大のホテルチェーンがOYOがどんな巻き返しを図るのか?

あなたの経営の参考になれば・・・