(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

コロナショックの影響により人と人の接触が避けられ、それは会社経営にも影響を及ぼした。その結果、テレワーク、リモートワークが一時的に増え、会議もzoomを利用するなど、一定の改善が見られたかに見られたが・・・
ところが、最近テレワークに移行した会社の多くがまた従来のやり方に戻しているという話ししが出てきている。
一体どういうことなのか?

出勤時間、満員電車解消、メンバーシップ型からジョブ型からへ移行などなど言われてきたが、結局はコロナが治るとともにリモートワークから通常の仕事のスタイルへ戻りつつある。デジタル革命と言われつつあるが、それでもやはり「戻る」「変わりたくない」という選択をするヒトがこれだけ多い・・というのを実感する。
リモートワークやテレワークともなれば、それは「机でパソコンを見ていた時間」ではなく、「どれだけ仕事をこなしたか」が評価の対象になるはずだった・・が実際は机の上にどれだけいたか?を重視する方式を採用している会社が多い。書類にハンコをもらうためだけにわざわざ出社する社員も存在する。僕の前職でも上司が出張中でハンコをもらわないと物事が進まない・・なんて事はしょっちゅうあった。ほとんど読みもしない書類にハンコがあるかどうか?が重要なのだ。そんな習慣は日本の会社のあちこちにある。そんなハンコならデジタルサインでも良いような気がするが、そうでもないようで律儀に書類にハンコを押す!という行為が重要だった。

何もこれは大会社だけの話しではない。わざわざ会わなくても解決する話しを、わざわざ会いにくる営業マン。クレジットカードを持っているのに、怖いからという理由で「代引き」を利用する、僕の妻。これらの人々の行動原理は、その本当の理由はなんなのだろうか?デジタルは信用できないと言いつつ、YouTubeはしっかり見たり、この相反する矛盾は、世の中の常?なのか。

会社でも国でも政治でも、既存の完成されたモノを「改変」するというのは物凄いパワーが必要になる。誰もが今よりも良くなりたい!と思っているはずなのに、実際それが目の前で起こると・・今度でいいや・・となってしまう。
お隣、中国ではその「改変」を重視した政策をとっている。
日本ではドローンは航空法が適用されどこでも飛ばす事は不可能になっている。例え、川であって国に許可申請が必要になる。最近は200g以下のトイドローンまで規制しようという動きが出ている。
ところが中国では、そんな規制はない。
そうするとどんなことが起こるのか?メディアドローンと呼ばれる夜空に浮かべるアートドローンが夜の街を彩るなんてことが、企業PRに利用される。消化剤を積んだ消防ドローン。
そこでは様々なアイデアが現実のものとして、実用化されさらに発展していく。そんなイノベーションが起きている。

世の中が決して変化を望まなくても、我々は「変化を望む」そんな少数派にあえて属する覚悟が今後は必要になってくる。そんな事件の1つだと僕は思う。

あなたの経営の参考になれば・・・