(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
EV化を推奨する今では、バッテリーが課題と言われています。その中でも、必要な技術としてこの「全固体電池」が必要とされています。が、実際、全固体電池ってどんなものなんでしょうか?
通常の電池、は中身の電解質は基本液体です。その液体は、希硫酸だったりするわけで、中身が溢れると、危なかったりするわけです。それを固体にしてしまったのが、全固体電池です。簡単にいうと・・です。
これは
1.安全
2.エネルギー密度が高く
3.作動温度範囲が広く
4.設計の自由度が高く
5.劣化しづらく
6.液漏れもせず
7.超急速充電
が可能となることです。
よく、EVが基本ベースとなれば、冬の北海道では普及しづらい・・という問題を挙げる方がいます。しかし、全固体電池が完全に普及すれば、冬にバッテリー液が凍結することはありません。さらには、暖房に電気が使われたとしても、蓄電能力が2倍以上可能、これが全固体電池の可能領域です。
さらに、固体が可能となれば、今のバッテリーのように直方体という形に限定されることもありません。板状であっても、円型であっても、どんな形でも可能となり、さらには液体であれば希硫酸といった物質のため、劣化や液漏れのリスクも固体電池となればそのリスクはほぼありません。
この全固体電池の研究開発に関して、もちろん日本でも進んではいるが、アメリカ、中国、韓国に1歩も2歩も先にいかれている感がある。EVバッテリー分野でのシェアは今後、莫大な売上を産むことが予測されるため、世界中のあらゆるバッテリーメーカーが凌ぎを削っている。そんな中、トヨタ自動車も全固体電池搭載のEVを2020年前半には発売する予定だが、早々にこのEVの量産体制を確立しないと、テスラ、BYD、NIOなど他のEVスタートアップに抜かれるというのが現状の投資家の予測だと思います。