㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

日本電産永守社長について

パソコンなどあらゆる電子機器のモーター製造を手掛ける日本電産を立ち上げた永守さん。
永守さんも創業当初は、それはそれは苦労されたようで、彼の本を読むとその苦労がよーくわかる。金もない、モノもない、ヒトもいない。注文が入っても、工場がない。工場を作りたくても、金がない。銀行に行っても、契約できれば貸しましょう・・と卵が先か鶏が先か状態。この金がない・・という苦労、金を借りる苦労を経験した経営者にとって、この悩みは身に染みる思いだろう。

そんな経営資源のない、中でも苦労したのが「ヒト」ということだ。これは、従業員に対してもそうだし、取引先に関してもそうだし、あらゆる自分の事業に関わる「ヒト」全てに対して、悩み続けたという。
従業員に対して、「どうしたらマジで会社のために働けるのか?」を真剣に考え、そして、実行した・・と書かれている。そうでなかれば、金もある、モノもある、優秀な(成績の良い)人材のいる、ライバル会社には勝てない・・という理屈である。その通りである。

それは、真剣に自分の事業に向き合ってきた結果(行動)なのである。こんなことを言えば嫌われる、パワハラで訴えられるかも・・そんなモノよりも、「どうすればもっと事業が成長できるのか?」を重要視しているのである。
そりゃあそうだ・・と僕は感じた。
ユニクロの柳井さんも、企業が利益を求めたり、幹部の連中が保身を求めたり、し始めた瞬間に、会社が衰退する。企業が求めるのは「顧客が望むものを提供すること」顧客視線である・・と。ユニクロは、B to Cだから、顧客視線の理念になるのであろう。では、メーカーである日本電産はどう考えれば良いのか。
これもまた、面白い思考だと思う。

永守さんの本を読めば読むほど、この方は、奇人変人な人で、そんな方が「恩人」という3人を、紹介しようと思ったら、エピローグだけで、1000文字いってしまったので、次回にします。申し訳ありません。