㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

自分の経営に必要な事が分からない。
これから先、このままで良いのだろうか。
こんな風に悩んでいる経営者もいるかもしれません。
その時に、考えなくてはならないのは、「目標を高く持つこと」です。
他人が聞いたら、無理でしょ!と一蹴するような、みんなの前で発表してしまえば笑われてしまうような、そんな目標を持つことが重要です。

すぐに手が届くような「目標」では、今の既存の延長でなんとかできてしまうわけです。これの何がいけないのか?
ある、酪農家は
「酪農は急激な変化に弱い。変化が急すぎるし、急すぎた。変化は必要。でも、その変化は緩やかであるべきだと思います。こと、酪農に関しては。酪農は急激な毛変化に弱い」
という内容であった。
何をトンチンカンなことを言っているだろうか・・・変化が急だろうがなんだろうが、それを誰か人的に制御する方法なんて存在しない。外部環境を我々一個人がなんとかできる、また、変化に対応できないモノの言い訳でしかない。

この方は、今までの自分にとって都合の良い経営がずっと続く・・と思っているんだと思います。そんなわけないのですが・・・
最近、思いますが。
酪農でも農業でも、これからもっとシビアになっていくと思います。どこかで乳価が大幅に上がると思っている方、そんなに甘くありません。今の在庫が解消されたとしても、値上げに関しては、かなりシビアになると思います。
実際に、スーパーの棚を見れば、明治や雪印などのメジャーメーカーの牛乳はスミに追いやられ、十勝牛乳とか200円以下の牛乳がたくさんの場所を占拠しています。これが消費者の現実です。1本300円以上になれば、間違いなく消費は落ちます。これはメーカー努力や広告努力でなんとなる問題ではなく、根本的な問題だと思います。
つまり、今の生乳の原価が高すぎると思います。飼料が高い、〜〜が高い、言い訳はたくさんあるかもしれませんが、どうにかして、この原価を下げなくてはならない時代がもうそこまできています。
その時、今までの延長線の上にあるような、ちょいちょい〜簡単にできるような考や方法ではなく、もっと根本から変えるような変化を自分で起こさないといけない、そんな風に感じます。
そして、経営者として、どこに投資をしていくのか?が問われるんだと思います。