㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営の勉強のために、経営者の本を読んでいると、柳井さんも似鳥さんも永守さんも必ず「お客様が第一」という話しをしていることに気づく。
このお客様が第一と聞いて、我々は、お客様は神様、神様じゃない、なんてくだらないことを考えてしまうが、どうも違うことだと気づく。
彼らが言いたいことは、「顧客の視点に立つ」ということを言いたいのだ。
経営者は、経営者に限らず、もう30歳を過ぎてしまうと日常的に怒られるということはほとんどない。子供の時は、間違ったことをすれば、親が叱ってくれた。でも、大人になれば、もう誰も叱ってくれない。言い方を変えれば、誰も正解(正しい)を教えてくれないのだ。
なので、たとえ間違っているとしても、自分で気づかなければ、どんどん間違った考えだけが増幅していく。そして、変な人間になっていくのである。
これは、一般人よりも経営者であれば、より顕著になっていく。
側から見れば、「なぜ?」というような、「自分は絶対正しいマン」が多いのは、このせいではないか、と思う。
もう、我々は誰にも叱られないのだ。
ということは、自分で間違いに気づかなくてはならないのだ
彼ら日本の名だたる経営者、世界的に有名な経営者は、「顧客(相手)視点」に立って、自分のやっていること、考えていることを冷静に見つめ直せ・・と言っているのだ。
ニーズがあってこそ仕事がある、需要があるからそこに供給されるモノが必要になってくる、そのニーズ、必要なモノを自分で考え、創っていく事が、経営である・・と言っているのである。
酪農経営において、顧客は「牛」だと思っている。消費者ではない。
なぜなら、酪農家は、消費者に牛乳を売っているわけではない。農協や指定団体に売っているのである。つまり、そこには、マーケティングも販売努力も必要ない。
もし顧客が、消費者なら、それは6次化している場合だと思う。そこに広告宣伝費、事故の損害などさまざまな自由と責任がついてくるからである。
では、顧客が牛だとして、酪農経営者には何が必要なのか?
ということを考えた事があるだろうか・・・
あとは皆さん経営者がそれぞれ考えて見てください。