㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営とは、臆病でなくてはいけない
リスクを管理するとは、そのリスクに備えてキャッシュを貯め、備えることを言う。それ以外に方法はない。常に、如何に、キャッシュを増やすか、それだけを考えるべきである。
前回の続き
経営とは、難しいことへの挑戦である。だからこそ、そこに付加価値が生まれ、需要が存在する(必要とされる)。必要とされるから、対価を払っても、使おうとするヒトがいるわけだ。
よくこんな自慢をする方がいる。
「うちはわざと赤字にしているんだ」「税金なんて払ったことがないんだぞ」というパターン。これも、典型的なパターンである。
では、質問してみよう
赤字経営を目指すことと、黒字経営を目指すことの、どちらが難しいのだろうか?
こんなこと、小学生でも分かることだが・・・当然、黒字経営だろう。みんな、黒字にすることに悩んでいるのである。
でも、一定数・・というか、ほぼ90%以上の人が、先ほどの「」を聞いて、感心があるとなると思う。世間一般では、そう思われているのだろう。
なぜか、赤字経営にすることが正しいのだ・・税金はなるべき払うべきではないのだ・・というような先入観だけで、考えてしまうからである。
「頭数を減らした方が・・売り上げが減っても利益が増える・・」というようなパターンも一緒だ。これも一見、合理的で正しいように感じる。
では、売上を増やすことと、売上を減らすことのどちらが、難しいのであろうか?
当然、売上を増やす方が難しいに決まっている。
さらには、頭数を増やすなら、餌(農地)の確保と、糞尿処理が・・・という方が必ずいるが・・それも当然のことである。だって、難しいことを分かっているんだから。難しいからやるべき価値があり、そこに経営者としての価値がある。
これも同じことである。
根本的には楽して儲かりたい・・という欲求なのであろう。
楽して儲かる方法なんてないのに。
仮にあるとして、それは、胴元が儲かるようにできている。