㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
先日、NHKのBS放送で、「坂本龍馬が教科書から削除される」という内容があった。実際に、坂本龍馬の偉業として、薩長同盟と大政奉還が有名とされているが、薩長同盟をしたのは薩摩の首長であり、坂本龍馬の関与は、ほんのほんの一部だったことが歴史として明らかになった・・からだそうだ。大政奉還も、勝海舟や先輩方が言っていたのをまとめて再度発表した?(手紙に残っていた)に過ぎず、これら2つのことは、ほぼ無関与であることが歴史の史実としてわかっている。
なぜ、これら2つを坂本龍馬が行っていると思われているのかは司馬遼太郎の小説による創作によって、そのイメージが刷り込まれていることが原因である。
さらに、坂本龍馬の「不明」部分が多いため、創作が入る余地が多いこと・・・これが理由なのである。
歴史的偉人の多くは、この「不明」が多いほど、想像を掻き立て、未来に偉人として間違った評価をされている方が多い。もちろん、創作として、楽しむ分には問題はないが、史実として、事実として、は、そこまでの偉業をしてない人物も評価されている。
今回のブログで何が言いたいか・・
本当の偉人とは、歴史に名を残すかどうかは関係ないということである。
過去の偉人とは、数多いた。その人たちは、「厳しい環境でさえ、自分の努力と才能で突破してきた」人たちである。
たとえ、名を残せなくても、それら偉人たちは、自分の努力(習慣の改善という微々たる変化)で、偉業を成し遂げてきたのである。
スタンフォード大学を作ったスタンフォードさんは、ゴールドラッシュのツルハシを売ったりして、儲かったお金で大学を作り、自分たちの身近にも、実はそうした偉人が多くいる。彼らと僕らの違いはなんだったのか?たまたま時代が合っていた?そんなことではない。
自分の努力を信じ、それをやり続けた結果、なのである。
経営者は、このパターンが多い。せっかくやっていた良い習慣をすぐに辞めてしまう。諦めて、楽な方、楽な方に流されていく・・・。身に覚えがあるはずだ。
自らの経営を救うのは、国でも、政府でも、農水でも、農協でもない。彼らは、前向きに能動的な働きはできない・・後ろ向きで制限的な役割しかできない。
つまり、彼らは、経営者を儲けさせることはできない、赤字の一部補填しかできないのである。自らの経営を黒字にしたければ、自らが「変わる」しかない、自らの「熱意」でしか、経営を良くすることはできないのである。
そして、それは、過去の偉人と呼ばれた人だけの特権ではない。名もしらぬ、数多くの偉人たち、つまり、先輩がいるのだ。僕らにもできる。