㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営者には、多かれ少なかれ「成功体験」があるだろう。
ただし、それはすでに過去のことであって、今の時代には通用しない・・・と分かっていても、なかなか自分のこと、として落とし込むのは、非常に難しい。
過去に、自己の努力によって成功した・・・というパターン、これを捨てる勇気は、大抵の人にはない。どうすればいいのか?
経営者であるならば、現在の最新の技術に生で直に触れ、実際に使ってみて、世の中を自分の都合ではなく、社会の都合で回っていることを自覚するしかない。
何事も当事者になって、身銭を切らないと本当のところはわからない・・ということである。
残念なことに過去に起きた「困難」を乗り越えた先にある、新しい「困難」に対して、過去の戦術が通用する・・ことはない。
新しい「困難」には、また新しい「方法」が必要なのである。
これは、理屈でいけば、当たり前の理論で、過去の時と、自分の状況、外部環境、売上規模、何かもが全く違うからである。同じ状況などあり得ない。
ならば、その時その時で「戦術(方法)」が違うのは当たり前のことである。
これは、新しい「戦術」を考え、実行するのが大変であるからこそ、逃げてしまう、その言い訳として使っているに過ぎない。
逃げては、乗り越えられない
正面から向かい合い、対決するしかない
そうでなくては乗り越えることはできない・・
そのためには、常に意識して、新しい技術や情報にいることが重要である。
人ならどうしても、自分の身の回りで起きていることが、あたかも世界(社会)で起きているという誤解をしてしまう。自分の今の状況が、周りの同業全てに起こっていると錯覚してしまう。そうではなく、自分を客観的に判断できるためには、今の環境の変化をキャッチしておく必要がある。
自らの謙虚さを高め、冷静に判断する能力が必要となる。
主観的に考えていてはいつまでも解決できない。
客観的に考えるということは、自分が目を逸らしてきた事実と向き合うことでもある。これはかなりのしんどい作業となる。