㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

自分の経営のための「成長投資」をしたはずなのに・・・なぜか、上手くいかない、というのは良くあることだと思います。

会社の中の、「ヒト」「モノ」は確実に劣化していきます。一部「ヒト」においては、経験により成長する可能性があります、が体力的な問題、さらには扶養負担などを考えると負担が増えていくという形になります。「モノ」も設備や機械を考えれば、当然のように年々劣化していくことは避けられません。
こうした劣化に対応する「投資」は、会社の成長のための投資ではなく、今を維持するための投資であるために、せっかく投資したとしてもその効果、結果が出ません。
人材採用や設備投資は、本来、会社を成長させるためにやるモノだからです。

実際に、世の中では、常に新しい技術がアップデートされ、今までやっていた仕事に対する価値が下がっていきます。自動車業界でも、世界に誇る素晴らしい技術を持つと言われた関西を中心とする中小企業の技術も、すでに機械がとってかわり、どんどん廃業しています。酪農業界だって、僕がこの世界に入った15年前には、乳量30キロ出ていたら優秀だったのが、今では、35キロは欲しいという風に変わっています。では、35キロになれば、15年前の30キロと比べて儲かったのか?と言えば、そうではありません。変わらない・・・か、むしろ収益が落ちているかもしれません。
我々は気づかない間に、競争にさらされているのです。
この競争に勝つためには、自分の会社に対する「成長投資」をするしかありません。

成長投資と、維持するための投資には大きな違いがあります。
「結果」が出るかどうか、ということです。売上が上がる、利益が増える、これらがあって初めて成長投資になるわけです。さらには、この成長のための投資も1回では終わりません。何度も何度もする必要があります。なぜなら、技術の進歩の速度が上がっているからです。それについていくためには、この成長投資を自分の経営のために何度もしなくてはなりません。