㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営は数字、経営は結果であり、経営はリスク管理です。そして、経営者が絶対にしてはいけないのは、会社を潰してしまうことです。会社を潰してしまうのは最悪です。なので、数字、結果にこだわり、リスク管理を徹底していかなければなりません。
「どのタイミングでどれだけのお金が足りなくなるのか」というのは、数字・結果であり、「どういうことをしたら会社が潰れるのか」を考えるのが、リスク管理です。経営者がやるべきことはこれです。
永守重信
「どうすればいいか分からない。結果が出ない。やるべきことを全てやっているのに、なぜか結果が出ない」という方がいます。この方からすると、すぐに結果を出さないと経営が傾く、悪化する、その未来が見えているので何とかしたい！という気持ちは分かります。その気持ちは非常に分かります。
しかし、あくまで客観的に分析すると、経営とは、すぐに何かを変えたらかといって、すぐに結果が出るのでしょうか・・・。今新しいことを初めて、来月にはその結果が出るのでしょうか。何もできていない時は、それだけの余力があったのかもしれない、なので、何もない状態からでは、結果は出たのかもしれません。
ところが、ある程度成熟した中で、結果を出そうとするならば、その道のりは平坦じゃありません。当たり前のことですが、誰でもいざ自分のこととなると、すぐに結果を求めてしまう。焦るな、と分かっていてもです。
すぐに結果を求めるせいで、新しい事にばかりすぐに飛びつく、そして、飽きて、また別の新しい物に飛びつく、それを繰り返し、どんどん悪化していく。いつの間にか、何が正解なのか分からなくなる。
僕も仕事上、そのパターンを何度も見てきました。
新しい添加剤を使えば、良くなるのか？
配合を増やせば、悩みは解決するのか？
お金さえあれば解決できる、そんな方法で解決できるのか？
理屈として、分かっていても、それに抗うのは、なかなか困難です。
経営者として、自分の中に２つ道があったとして、簡単そうな道と難しくて時間がかかりそうな道があったとして、どちらを選択するのか。
最初の冒頭にある「どのタイミングでどれだけのお金が足りなくなるのか」はキャッシュフローを理解することであり、キャッシュフロー予測は、ベテランの経営者でも、なかなかできることではありません。しかし、これができなくては経営はできません。
同じように、「どういうことをしたら会社潰れるのか」も、何か１つだけをしなければいいのか？何か１つをすればいいのか？ということではありません。毎日、毎日の積み重ねの上で、社員からの信頼を積んでいく、関連業者からの信頼を積んでいく、時間がかかります。
経営者はこれだけやればいい！と永守さんは言っていますが、これだけ・・・が、我々には難しいことですよね。