㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

個人事業としての経営を目指すのか?
事業、会社としての経営を目指すのか?
で、経営者のスタンスを考えなくてはならない。

個人事業としての経営とは、経営者個人の利益を優先する経営のこと。つまり、自分の給料、役員報酬を最大化するために、経営の意思決定をしていくこと。ほとんどの経営はこのスタイルだと思う。
会社としての経営とは、会社を大きくしたい!というスタンス。この場合、経営者は自分の利益を優先してはいけない。

経営者になると気づくことがある。
社会や世の中は、自分自身の会社、事業のために存在していない。
それぞれが、それぞれの利益を優先しているということ。
自分をもっと儲けさせよう!なんて考えているものは、自分の周りにいない。従業員さえ、そう思っていないことに気づくべきである。
従業員は、99%自分の給料のことを考えている、当然のことである。

こうした前提のもとで、会社を大きくしたい、発展させたい!という経営者は、自分の私心を捨てなくてはならない。自分のためではない・・という意思表示をしなくてはならない。(個人事業であっても同じかもしれない)
つまり、会社、事業を引っ張っていくリーダーとして、自分の利益ために!では、誰もついて来ない。従業員も、業者も、関連会社も全て同じである。自分を儲けさせてくれる人間はいない、ということに気づかなくてはならない。
この私利私欲を抜けた先に、真の経営がある。
会社は、誰のものか?教科書通りにいえば、株主のもの、である。教科書はそうである。株主、つまり、ほとんどの場合、オーナー経営者のモノであろう。この私心ではなく、大義名分が必要なのだ。
何のために、会社を大きくしたい!のか、会社を大きくして何をしたいのか、会社の利益で何をしたいのか、会社の従業員をどうしたいのか、会社に関わる全ての人が納得する大義が必要なのだ。
それを作ること
作った大義を経営者自身が、心から信じること
これがないと、真っ当な経営はできない。

会社は誰のものなのか
事業とは何なのか
会社は人なり
働く従業員が、「会社のために」と心から本気で思える会社にするためにはどうすればいいのか。
真剣に考えなくてはならない。