㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
キャッシュ、現預金の確保目安が、売上月商の2ヶ月以上がセーフティゾーンと言われている。
もしくは、固定費の6ヶ月分、これが基準と言われている。
が、実際の経営ではどうであろうか・・・
酪農経営に限らず、小規模零細では特に、2ヶ月どころか、1ヶ月分すら確保できていない場合の方が多いだろう。
売上1億に対して、キャッシュが500万円、であれば、ほとんどの場合、これで充分・・と思うのかもしれない。
ところが、これが何も事件、事故が起きない、場合には、ピンチが起きづらいのかもしれないが、そう思い込んだ時に限って、ピンチが立て続けに起きる、これが経営である。
売上が下がった時に限って、支出が増える。あれよあれよという間に、経費が嵩む。実際に、売上が下がった時に、1番、経費の支出が増えるのは論理的に合っている、が、それを予測している経営者は少ない。
では、月商の2ヶ月分が必要になる・・とする。
では、どうやってそれだけの金額を貯めることができるのか。
第一に、「貯める」と決めることである。
自分の経営には、どれだけ必要なのか、これだけのキャッシュがなければ、マズイということに気づき、決意しなくてはならない。これは、精神論でも、メンタル問題でもない。まずは、決めること。
決めた上で、1個ずつ、具体的な方法を考えて、実践していくしかない。
この決めるというのが、できない。
経営者が決めなくては誰が実行できるのか
言っちゃ悪いが、経営していく上で、金は使う、無くなるものである。そして、経営者以外の、自分以外の、家族、社員、取引先、全てが、金を使う物である、という事実。黙っていれば、どんどん減っていくしかない。特に、家族なんて、経営が良い、悪い、なんてモノは関係ない、ただただ浪費していく。それを止めることができるのは、経営者しかいない。
まず、決めて、どれくらいの時間をかけて、何をやるのか、決めて、実行し続ける。そのために、我慢することはしなくてはならない。
キャッシュがなくなれば、会社は潰れるのだから、キャッシュを確保するのは必然。なのだが・・・。誰でも分かっていることが、なぜか、実行できない。
これでは、経営にならない。