㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
ヒトが先天的に持って生まれた才能、能力だけでは、本当に成功するのは難しい。これは、才能や能力だけではなく、先祖から引き継いだものなども含まれる。
これを持っているだけで成功できるわけではない。
逆に、才能に恵まれているばかりに、その才能(財産)だけで誤魔化して、努力というか勉強をしないヒトがあまりにも多すぎる。特に日本人は、社会に出てから勉強するというヒトが少なすぎる。
むしろ、才能や能力だけに頼っている経営者のケースでは、大抵上手くいかない。なぜか、経営者こそ、マルチな知識、経験、全てが必要になるからだ。営業力(作業力)、会計力(キャッシュ)、人間力(教育)の3要素だけでも、最初からこの全てを持っている人間はいない。かつ、これは時代とともに、どんどん変化していく部分も多々ある。変化させていかなくてはならないのだが、それは、何もしなくてもできるものではない。努力が必要である。
さらには、成功の落とし穴がある。
今、上手くいっているのなら、ほとんどの人は満足してしまう。それ以上、もっと良くしよう!なんて、思わない。もっと良い方法はないか?なんて考えない。成功してしまうと、満足してしまう。それ以上の進化はない。
さらには、簡単に上手くいく、味をしめるということ。簡単に上手くいけば、これ以上の努力が馬鹿馬鹿しくなる。簡単にお金が手にはいった人は、金遣いが荒くなる。「どうせ、また儲ければいい」「10万、20万なんて儲けるのはあっという間だ」という感覚に、一度でも体験すると、コツコツやるとかがバカくさくなる。一度、脳みそがその「楽」を覚えてしまうと、そこから元に戻るのは非常に厳しい。
成功するかどうかは、才能や能力、財産などの先天的なもので決まるわけではない。むしろ、それを既に持っているが故に、それ以上の成長ができないリスクでもある。もちろん、あるに越したことはないが、メリットだけではない。
成功できるかどうか、もっと泥臭い部分で決まる、ということ。