㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
「経営が上手くいっている時、業績が良い時に夢を語る必要はない。ツライ時に夢を語れる人が本物で、夢を持っていない人は少しでもツラくなると、逃げ出してしまう。」
経営のどん底にいる時に、そこから這い上がれる人と、そのまま沈んでいく人の違いはどこにあるのか。それは、自分の経営のビジョン、「こうしたい!」と本気で考えているかどうかにあると思います。
経営が悪くツライ時に、「ツライ」と言うのは誰でもできます。そのツライ時に、全力で元気を出して、仕事に向かえる経営者というのは強いです。そこで、経営者の自分の経営に対する、信念、想いが浮き出ると思うのです。
今、経営が悪くて、苦しんでいるとしたら、今までと同じことを繰り返していても仕方がないわけです。新しいことではなく、今やっている仕事を「改善」「アップデート」して、より良くしていかなくてはなりません。今までと同じやり方は、これから先も通用しません。
さらには、その「改善」「アップデート」は、時間がかかるものなのです。
なぜなら、最初から全てがうまくいくはずがないからです。
何かをやれば全て解決する・・・
この機械を買えば全て解決する・・・
この商品を使えば全て解決する・・・
なんて、モノは存在しません。
あるのは、トライ・アンド・エラー、試行錯誤、やってみて、改善して、またやってみる、そして正解を導き出す。これしかありません。それには、結果が出るまでやり続ける時間がかかるわけです。
経営が上手くいっていない時は、ヨダレが出るほど、「すぐの結果」が欲しいわけです。明日から、安定した経営をしたい。早く経営を窮地から脱したい。そんなに簡単に上手くいくはずがありません。
日本の会社 350万社、そのうち、黒字経営は3割ありません。実質2割しかないとされています。その中で、黒字経営をし続けることができるのは、1割もないでしょう。年間利益金額の中央値は、110万円。たった、110万円。年間利益4,000万円を出せれば、上位2%に入れます。
これだけの競争の中で、簡単に上手くいくなんてことはあり得ないのです。
経営していく中で、大半は、この「ツライ」時期なのだと思います。この「ツライ」時期に、へこたれず、「必ず明るい朝がやってくる!」と考えることが必要なのです。