㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

1人あたりGDPの世界ランキングがとうとう日本は、38くらいにまで落ちた。日本より上の37位に、台湾がいる。日本のちょい下にクウェート、チェコ、エストニアが続く。
なぜ、日本の全体のGDPは、全然あがらず、1人あたりGDPがどんどん下がっていくのだろうか。

日本の人口構成が、高齢化に向かっているから・・一理あるだろうが、それだけでこれだけランキングが下がっている説明にはならない。デンマークやスウエーデンだって、高齢化しているが、それぞれ9位や14位である。

「生産性」が低い、と言われている。生産性とは、生産効率ではない。生み出す利益のことであり、一人当たりの生み出す利益が低い、ということだ。無駄な会議や仕事、効率も悪いだろうし、やり方を変えようとしない。
タクシー業界に配慮して、Uberを導入しない。農業分野に未だに株式会社に制約があったり、病院経営にも制約が発生している。しがらみだらけの中で、既得権益に縋って、うち内の中で、利益を循環させようとしている。これによる、無駄が、相当発生している、ということであろう。たかが、薬1つ買うにも処方箋が必要で、病院まで行き、病院の近くの薬局で買う。ECでパッと買えない。こうした負の連鎖の積み重ねが、韓国よりも台湾よりも、1人あたりGDPを低下させていくのだろう。
そして、悪いのは全て政治。政治が悪い・・で締めくくる。

その結果、長期国債の金利は上昇。国内はインフレ、米価格が2倍になるが、給料は2倍にならない。住宅ローン金利は上昇。生活環境はさらに悪化していく。サラリーマンの預貯金は減少していく。
これでは、GDPが下がるのも必然か。

これらを改善していくのは、1人1人の意識を変えていくしかない。日本は技術大国、先進国である、という幻想を捨てて、1から目の前の仕事に真剣に取り組むしかない。「これでいいや」ではなく、もっとやらなくては!という、バイタリティで取り組まなくてはならない。ブラックとか言っている場合ではない。そのホワイト企業がバタバタ倒産していくのだから。