今は上手くいっていても、明日どうなるか分からない。それがビジネスの世界だということが、身にしみてわかっていないのだ。それと同時に、新しいことを始めれば、仕事が増えて面倒だという気持ちもどこかにある。要は楽をしたいのだ。
こういう人は、総じて仕事に対して受け身で、ネガティブな口癖を持っている。
今やっている仕事が、上手くいっているとして、その成功がこの先も保障されているはずがない。この事を身にしみて、実感している経営者はそう多くない。それだけの挫折を味わった時に、そこから逃げるか辞めるかが多数派だからである。その挫折から這い上がったことがある経営をもつ経営者は多くない。
「このままいければ・・・大丈夫そうだな」という考えが、甘え、である・・と気づくには、平時では無理だと思う。外的要因、取引先との関係、そこで「今のままじゃダメなんだ」というような強烈な飢餓感が、必要なのである。
最も困難なことは、その挫折から這い上がるときに・・・新しチャレンジをする、その時に、全てから拒絶される、ということである。金融機関、関連業者、知り合い、から全て、反対されることである。自分の会社を事細かく把握しているわけではない、第3者が、大手を振って賛成するのは、それが大企業である場合である。小規模零細、中小は、必ず反対される。その反対を、逆境を跳ね除けるほどのパワーが経営者には必要である。
「絶対にやり遂げる」という強烈なパワーがいるのである。
「絶対にできる!」という強烈なポジティブ。それを裏付ける計画、数字、こういったものを1つ1つ積み上げていくしかない。もちろん、そこには「実績」も必要になる。実績と一口でいっても、そう簡単ではない。自分は実績と思っていても、第三者から見ている実績は違う。この実績も一朝一夕で積み上げることはできない。