これは、自分に対する戒めでもあるのだが・・・
ほぼ全ての会社が粉飾決算をしていると言っていい。これは大企業であっても例外はない。有名なところでいえば、年間利益100万円以下というチョイ黒、は、金融機関の間では、100%粉飾していると判断されている。簿外債務、決算書に載っていない負債も隠している可能性がある。
これは、大企業だから・・とか、金融機関と関係が薄い自分は関係ない・・・そういう問題ではない。決算書というのは、自己申告であるがゆえに、いくらでも改竄しようとすればできてしまう。そこで、自分に有利に働くように・・と思えば、いくらでも赤字を黒字に見せることもできてしまう。一度、その蜜を吸ってしまえば、そこから抜け出すのは困難である。
赤字を黒字にするような大幅な変更でなくても、「これくらいは・・・」というような、プライベートでの支出を経費にしてしまうような経営者は非常に多い。これがバレていないと思っているのは、本人だけで、税理士、税務署、金融機関、全てにバレていると思った方が良い。皆当然のようにプロなので、言わないだけで気づいている。気づかないフリをしているだけなのだ。
さらには、そうした行為。つまり、会社の利益を自分だけのモノにしようとする行為は、必ず従業員にバレている。それが家族経営なら尚のこと気づかれている。そんな会社で誰が一生懸命働きたいと思うのだろうか。社員として、一生懸命会社のためにやったとしても、その利益が経営者もしくはその身内のためだけに使われるのであれば、そんな会社で頑張る意味はない。そう考えるのが、普通である。
そうした小さな綻びから、経営が悪化して、いつしか利益を改竄するような粉飾決算に手を染め、ニッチサッチもいかなくなり、倒産する。たとえ、どんなに小さいことであっても、会社の利益を経営者が貪るような行為をしてはならない。