(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

先日からお話ししているクリスパー技術いわゆる「ゲノム編集」技術がこれからますます進むという話しをしたと思います。
そういった分野にGoogleをはじめAmazonなどGAFAがどんどん参入していってるのはなぜ?という話し。

ここでいう「ゲノム編集」はもはやビジネスとなってしまっているということを先に皆さんにお伝えしておきます。なぜなら、今日も酪農家さんと話していて気づいたのですが、例えば「乳房炎になりづらい牛」が発売されたら皆さんはどうしますか?とりあえず買いませんか?「ツノが生えない牛」「乳成分が濃い牛」などなどこれらは今後クリスパー技術によって実現可能の確率は格段に上がります。
ましてや「牛」だけでもこれだけのニーズがあるであろう市場が農作物や養殖魚類関連まで視野に入れるとどこまでの利権を生むのか?想像できない規模となるでしょう。

実際、先日お話しした通り今後様々な食品に使用されていくであろう「ゲノム編集」技術において必要になるのが膨大なデータ管理である。色々な生物、植物、我々人間も含めた生物のDNA情報を解析すること、さらにそのデータを蓄積・整理することがこのクリスパー(ゲノム編集)技術の基本ベースとなる。そこで、GAFAと呼ばれるビックデータを管理する超巨大企業が参入しているのである。

今、種苗会社というのは遺伝子組み換えも含め市場をコントロールしていると言われている。彼らが販売する種はF1品種であるため、その種から育てた作物から「種」を取ることはできない。
一年性の作物を作付けする場合、毎年「種」を購入しなければ農家としてやっていけない。そういった構図になっている。あくまで品種改良にかかる膨大な経費を種苗会社に任せているという見方もあるので一概に悪いとは言えない。

そういった側面からみてもこの農業バイオ科学分野では「緑の革命」に次ぐ大きな革命「ゲノム革命」とも言うべき革命が起きつつあるのではないだろうか・・・

あなたの経営の参考になれば・・・