(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

牧草地ってただの雑草が生えている荒地と思ってる一般の方が多いので、少しでも一般の方に認知して欲しいなあという時に読む話し。

酪農のことをよく知らない方はご存知ないかもしれませんが、「牧草地」って牧草の種を植え、肥料(化学肥料と堆肥)を与え、育てて収穫しているんです。一般的に植えている牧草は何種類かあるのですが、ほぼ多年性で一度植えると毎年生えてくるものです。ですが、それでも牧草も年をとり衰え、成長が鈍くなったり収穫量が減ってしまったりするので草地更新といって一度全部枯らして再度耕起して植え直すんですね。その更新スパンは5〜10年くらいでやられている方がほとんどです。

「牧草地」は畑なのでほぼ1種類の草しか育てて植えられていないから、綺麗に見えるんだと思います。想像してみてください。普通の森やジャングルでは多種多様な植物が生えていますよね?そうなると統一感は一切ありませんよね?

だから、綺麗だなと思って。牧草地の中に入ってしまう方もいるんだと思います。草は食物ではないという認識も強いですもんね。これを機会に「牧草地は畑!」という認識を持ってもらえると嬉しいですね。

みなさんが好きな「放牧」の放牧している放牧地の牧草ももちろん草種を厳選して管理しています。放牧草の牧草は、何度も食べれて叩かれる(牛に踏まれたり)たりするので、強い品種でなくてはいけないし、同じ箇所だけはなく配置換えも何度もします。最低でも7牧区多い人で17牧区ほどに分けて管理しているのです。