(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。

皆さんご存知の「ソフトバンク」がどうやら今農業などの第一産業分野にどんどん進出している?という話し。

ソフトバンクといえば今日本を代表する様々な事業を複数手がける巨大ファンドの会社です。その中でも一番力を入れている分野はITやネット産業です。ネット産業とは少し距離のあった分野「農業」、その農業もどんどんと「スマート農業」ということでこのIT化の流れが進んでいます。現在存在するスマート農業から更に1歩踏み込んでいくこと、それが「今ある既存システムの合理化」その改革への動きを見せています。

2017年「アグミル」サイトを立ち上げる
→農業資材と農家での直接取引できるサイト、オリジナル設計や価格競合を促すサイト

2019年この「アグミル」を更にバージョンアップさせて
→資材販売だけでなく「農産物販売」「生産管理」「金融」「会計」という既存のJAが行なっていることをネットを通して合理化・拡大していこうとしています。
もちろん、問題点が多々出てきて相当なロスが生じるとは思われますが、それはソフトバンクという巨大資本がバックについているのでカバーできるという目算なのでしょう。

利益確保という側面でみると「資材販売」や「生産物販売」は農協事業の中でも赤字部門です。そこにITというメスを入れることで利益が出るという試算をしていると思っている人が多いと思います。でも、僕は既存の農協事業の中でも利益が出ている分野は保険や金融事業なので最終的にはそこを狙いにいっている!と思っています。
どちらにしろ、農協vsソフトバンクという構造になっていくと思われますので、今後の展開が非常に気になりますね。

畜産・酪農分野でも今「ファームノート」への対抗商品としてデザミス製「ユーモーション」という商品があります。このバックについている資本もソフトバンクです。こういった流れの中、農業・畜産を飲み込む流れとなるのか?気になるところです。

あなたの経営の参考になれば・・・