(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です

近い未来には「暗号通貨」がデジタル通貨として一般的に使用される可能性が高いと言われています。そうなった時、未来で使うこのデジタル通貨でできることとは何でしょうか?
結局、ブロックチェーンで私たちの生活はどう便利になるの?ということをちょっとだけお話しします。

このブロックチェーン技術ができることの1番の核になるのが、今まではその「モノの価値」という物を国や権力者、相場などなど集団で決めていました。権力集団という物がその価値を保証するという制度だったわけです。このことを中央集権型保証といった言葉で表したりしています。一方、ブロックチェーンはこれを不特定多数の個人が管理し合うことで、それ以上の信用を保証しようとする仕組み・システムが元になる考えです。

今までこの「モノの価値」のルールを国とか権力しか決めれられなかったのです。これってどんどん新しいモノが生まれる今の時代においてそのルールを作るスピードはあまりにも遅くて、そこに生じる無駄や無理が世の中のコストを上げているという見方もできるわけです。

じゃあ、そのルールをすぐに作ってそのルールを監視する番人を「システム」に任せようというのがブロックチェーンという考え方です。
大昔の中国で秦の始皇帝が「これから王様がルールではなく、法がルールとなるのだ!」と言ったように「これからは法が番人ではなく、システムが番人となるのだ!」というわけです。

こうしてこれから世界でみんなが使うことになるかもしれないデジタル通貨はどんなメリットがあるのでしょうか?
今のところ私たちの生活にも関係していることが2つあると言われています。

1つ目は、手数料が下がることによるメリット。今まで国や権力者がそのルールを作っていたため、そのルールを使う際の手数料を取られる、その手数料は決して安いモノではありませんでした。そのせいで、多くの無駄が発生しているという考えです。例えば、電子ブックを購入したときに途中でもういらない!となったときに返品することができるとか。もしくは1ページいくら?という単位で販売される、音楽も1秒いくら?デジタル情報の細分化して販売することが可能になるイメージです。そうなれば、よりもっと色々なモノに触れるチャンスが増えること間違いありません。

2つ目は、1つ「デジタル上のモノに」複数の属性を持たせることができるということです。分かりやすいようにその「デジタル上のモノ」→「デジタル通貨」という風にすると、そのデジタル通貨に「20歳以上」という属性を持たせることができれば、お酒が買えたりタバコが買える特別なデジタル通貨とすることができたり、またあるときにはそのデジタル通貨に買った商品の情報を載せて保管することでデータとしても使えたりと幅広い応用が可能となります。

こうして、ブロックチェーン技術の実際の運用が開始するに従い、スマートコントラクトという契約システムやイーサリアムと言ったプラットフォームなど、様々なシステム・商売が広がると考えられています。

あなたの経営の参考になれば・・・