(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

中小企業が取るべき戦略の話しです。
ここでまずは、「指揮」と「戦略」は分けて考えなくてはならないという事です。
通常の中小企業の場合、社長の下に従業員が存在してます。が、大企業の場合、必ず戦略を考える参謀部門が存在します。経営戦略部門というところです。
そこで中小企業の多くでは、この戦略部門を社長が兼任している事が多いのです。
兼任している事の何が問題なのか?に答えると、現場レベルと戦略では必ず反発が生まれてしまうのです。
よくある話しで、何かを変えよう!と戦略部門が提案しても現場はそれを拒否する事が多いのです。これは社長なら誰もが経験した事があるでしょう〜。会社の方針や未来を従業員と「相談」しても、意味がないという事なんです。

ランチェスターというのは人の名前になるわけですが、第二次世界大戦の時に生まれた話しと言われています。それは、戦争をどう勝つのか?強国と小国とが戦って勝利に結びつけないといけません。その時、「どうすれば勝てるのか?」を考えるというモノです。

絶対的に多数派を占める弱者は、普通に戦えば・・普通に負けます。なので、世の中の個人商店や中小企業も同じように普通に営業していれば、潰れてしまいます。特に、大企業の戦略をマネすればとか。僕もサラリーマン時代に経験しましたが、安売りの薄利多売的な発想では決してその後も続くことはないのです。
つまり、ランチェスターが言う弱者の戦略とは「差別化」と「極地戦」です。
ここで言う差別化とは、強者との差別化です。強者が徹底的にコストを下げる戦略を取るならば、それに追随しても勝てないのです。強者が多くの人を雇用して人海戦術で沢山の仕事をこなすことを真似しても決して儲からないし、長時間労働してもとても残業代も満足に払えないような中小企業では勝てないのです。

だからこそ、強者がやらない方法「リスクをとって彼らがやりたくてもできないことをやる!」を選択する必要があるのです。そのリスクとはあなたにとって何なのか?を考えてみることから始めてみると良いかもしれません。

あなたの経営の参考になれば・・・