㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営は矛盾との戦いです。
本当の経営を理解すると、大きな矛盾に気づきます。
キャッシュフローを増やさなくてはならない・・・けれども、キャッシュフローを増やすためには、投資をしなくてはならない、でも、投資をするとキャッシュフローが減る・・・という答えのない矛盾。
これは、経営規模が大きくなればなるほど、この矛盾を解決しないと致命的な欠陥となっていきます。

経営における矛盾はこれだけではありません。
品質を上げながらコストを下げる・・これもかなり難しい矛盾です。
我々のような小規模零細には、できない所業を、大企業は行なっているのです。この矛盾を解決できるから、大企業なのか・・・それは分かりませんが、大きく成長できるのには、それなりの理由があることが分かります。

今、酪農不況と呼ばれる状況下では、コストは間違いなく上がっています。対して、売上(乳価)は徐々に様子を見ながら上げていく(メーカーの動きとして)・・といった感じ。当たり前のことですが、一方通行だけの都合ではマーケット価格は変更できません。
この上がってしまったコストをどうするのか?
その状況の中でも、キャッシュフローを増やして、利益を確保しなくてはなりません。
「できない」と思えばそれまでです。
元々、経営はこの矛盾からスタートしているんです。
今まで儲けていたと思っていたのは、「たまたま」「偶然」なのです。
この不況下で儲けてこそ、真の経営者なのです。

僕がコンサル先の方に話している話しがあります。

スタートアップとか、起業ブームと言われていますが、現実に起業して1年で50%が潰れていきます。3年で70%。10年で90%が潰れます。
ということは、常に90%は、ゾンビということです。いつ死んでもおかしくない状況だということです。
そうした中で、起業したい人は、景気の良い時に起業したいと考えます。
ところが、景気の良い時に起業した会社はそのほとんどが潰れます。一方で、景気が悪い時に起業した会社は、10年以上生き残る確率が高いのです。
この違いは分かりますか?
経営者の真の力は、不景気の時にしか磨かれない・・不景気の時に儲けてこそ、真の実力だということです。強い会社になってください。

実際に、ソニーも松下電器も、今も生き残っている大企業の多くは、不景気の時にこそ起業しています。不景気の時に儲かることができたなら、好景気の時にはその何倍もの利益を増やすことが可能になるのです。
当然のことです。

我々はプロです。その道のプロなわけです。「できない」と言うのは、素人の発想です。プロが素人と同じなら、報酬が発生する価値はどこにあるのでしょうか。存在価値はどこにあるのでしょうか。
プロならば、今この時こそ、力を発揮すべき時でしょう。
そして、この経営の矛盾を解決できた先にチャンスが広がっていくのです。