(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

1世代前と比べて我々はあらゆるプラットフォームに実は手数料を取られている。それを意識しているかどうか別にして。

先日、「フォートナイトの乱」と呼ばれるゲーム「フォートナイト」がアップルストアとグーグルストアから削除された。これは1984年に、当時IT巨大企業であったIBMに対してアップルが行った「コンピュータ産業を牛耳る独裁者」と、今の状況はまさしく同じ構図だ!と、フォートナイトを運営する「エピックゲームズ」は訴えている。
このアップル対エピックゲームズの対立の構図を紐解いてくと、結局は「手数料」にいきつく。アップルアプリやグーグルストア経由で商売をすると、そこには手数料がかかる。例えば、フォートナイト上で新しい武器を100円で購入したとすると、その時アップルは30円でエピックゲームズは70円となる。
この30%の手数料に対して、エピックゲームズは不服だとして、公然とアップルの「規約」を破り、独自の回収ソフトを開発し、この手数料を20%まで下げる事にした。これにアップルとグーグルが、規約違反ということでストアから追放した!というのが詳しい経緯である。

我々は、商売が巨大になってきたり、経営的に苦しくなってくるとついついこの「手数料」がどんどん高くなっている・・・という感情に支配されてくる。先日もある方が、牛の売買手数料でホクレン手数料は高い!という投稿をしていた。これもホクレン市場というプラットフォームを利用している事の手数料なのだが、このプラットフォームを利用しているという考えはそこにはない。
ネット上のプラットフォームだろうが、現実にあるプラットホームであろうが、その開発と維持には莫大なコストがかかる。先ほどのアップルストアであれば、決済システムに関して世界中の通貨が利用できるように・・それはどんどん拡大しているし、複雑化しているだろう。さらには、サーバーの巨大化、トラブル対応、といった具合に・・

クラウドファンディングをすれば、キャンプファイアに20%はとられるし、このnoteでも記事を販売すれば手数料は20%取られる。

誰かが作ったモノ、他人が作ったシステム、これらを利用するのにはそこには必ず「手数料」が発生するのだ。それもそれなりの対価が発生する。それがあなたにとって高ければ「辞めればいい」し、価値があれば「続ければ」いいし。それだけのことなのだ。となってしまう。