(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

芝麻信用・・・セサミクレジットもいう中国アリババが展開する信用スコアシステムのこと。ヒトが本来持っている信用を数値化し、その数値を元に結婚、仕事、待遇、などなどに格差を生じさせるシステム

評価経済という言葉がある。
お金を稼ぐ事が社会的に評価されると考える貨幣経済から「やりたいことがない」「やりたい事がわからない」といった世代、これは価値の対象が「お金」から「他人からの評価」へと移っている・・という考えだ。具体的な例を上げると、1億円持っているよりも100万人のフォロワーがいる方が価値があるという考え。

SNS全盛期の今、YouTubeやTikTok、Twitter、Instagramなどなどそれらのフォロワーを沢山抱える事で、「影響力」を持つことができる。また、これが芸能人や有名人だけじゃなく素人でもできる時代になっている・・・というのが評価経済という考えの根幹がある。

これから先ますますこの評価経済が進む可能性が高いわけだが、その理由を考えると・・・
今までの貨幣経済では、モノを作り、それを販売する、そしてそこから大量生産してコストを下げ、大量販売する事で、「利益」を上げるという考えだった。ところが、今やネットの普及により、画期的な製品を作ったとしてもすぐに他社に真似され、すぐに大量生産され、すぐに原価ギリギリまで価値が下がってしまう・・これはモノだけではなく、情報やサービスといったモノ、全てがその対象となってしまっている。
そうした貨幣経済で擦り切れた経済活動ではなく、個人やグループ、ファンが、彼らが必要するような「価値」を提供する経済活動、評価される経済、評価経済が進んでいると考えられている。

そして、この評価経済の最たる例として登場したものがこの「芝麻信用」である。いわゆる信用スコアである。これは中国のアリババグループが運営するほぼほぼ国民全てが利用しているアプリであり、今や中国において社会的地位を保障するモノにまでなっている。

まあ、こういった事を話すと必ず出てくるのが「中国は監視社会だから」とか、「中国には人民に人権がない!」そう言った批判が必ず出てくる。
次回はそう言ったところまで解説していこうと思う。

あなたの経営の参考になれば・・・