(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ちょっと今回は経営論というよりは、世の中の「流れ」というモノを理解してほしいと思っています。おそらくは、この流れはしばらく続くのではないかなと考えています。その流れとは「平等主義」「民主社会主義」という考えです。解説しています。

今回のアメリカ大統領選「トランプ」対「バイデン」ですが、おそらく「バイデン」が新大統領になると言われています。そのバイデンの仲間に「バーニー・サンダース」というおじいちゃん議員がいらっしゃいます。このサンダースが、若者世代というZ世代、ミレニアム世代から多数支持されています。
その支持されている内容が「民主社会主義」です。アメリカで仮にコロナに感染するとその治療・入院に500〜800万かかるそうです。大学の学費も年間で600〜800万かかる(4年間で2,000~3,000万も学費だけでかかる)という状況の中で、もっと保護政策をすべき!というのがこの民主社会主義(デモクラティック ソーシャリズム)の考え方です。
昔起きた社会主義とは違くて、ゆるーい社会主義とでも言いますか、今ならスエーデンやフィンランドなどの北欧的福祉国家のようなモノです。

コロナの影響で「ロックダウン(都市封鎖)」「店舗の閉店」「GDP減少」「自殺者の増加」などなど負のエネルギーのみがどんどん加速していく中では、世界の多くの国でも同様の政策を取らざるを得ないのかもしれません・・・
そうした中で「株価」や「暗号通貨」、「金」などなど「行き場を失くしたマネー」がそうした市場に流れ、バブルが起きています、がこれは我々の実態の現場とは全く関係ないと思われます。

この平等主義の何を僕が恐れているのか?というと、それは「富の再分配」という考えです。これは、お金を稼いでいる富裕層がそうではない層にお金を分配するというわけですが、それが税金によって徴収されます。もちろん増税というのもありますが、どちらかと言えばそれよりも、この流れが加速して、これから事業拡大しよう!とするときの足枷になるのではないのか?という心配があるわけです。
これは金銭的な流れだけではなく、心理的な部分も含めてです。

もちろん困っているなら助けたい!というのは心情的には存在しますが、果たしてそれが後々のプラスになるのか・・・世界の潮流がどう変わっていくのか?コロナによって経済ダメージを受けた各国が今後どういった舵取りするのか?よーく見ておかないといけないと思います。