(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

韓国の著書で「あやうく一生懸命生きるところだった」というエッセイがヒットして、日本でも書店に並ばれています。その内容とは
・頑張って!(ハイハイ、いつも頑張っていますよ)
・ベストを尽くせ!(すでにベストなんですが・・)
・我慢しろ!(ずっと我慢してきましたけど・・)
ある1人の社会人が1ウオンでも稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走している時にふと・・・という内容だ。

人生に対する評価は小説と同じだと、有名な文学作品にキャッチコピーをつけるなら・・
オセロー(愛に目が眩んだ移民、元老院委員の娘を殺害)
オイティプス王(実母との性的関係、盲目の愛欲)
というような味気ない作品になってしまう。細いエピソードや過程をすっ飛ばし結果だけを要約すると、見るも無惨な結果しか残らない。
「大切なのは結果ではなく、物語(プロセス)」
忘れてならないのは、僕らの人生もこれらの物語と同じだという点だ。
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というのがプロセス重視の方の言い分になるわけです。

結果重視の思考だと、不正をしてでも、目の前の利益を優先して、それでも結果を出すように何でもするそんな印象があります。実際にそういった事件、小さい事件なら日常でも沢山あり得るでしょう。

この議論は、自分の置かれている立場によって変わってきます。

画像1

この図を見るとわかるように責任ある立場になればなるほど、プロセス重視思考よりも結果重視思考によっていきます。もちろん経営者(トップ)ともなれば70%は結果重視思考ということになるでしょう。

ヒトはみんな過去を否定されると怒ります。ましてや努力してきたと思っていることを否定されると余計に怒ります。誰もが今まで無駄な時間を過ごしたと思いたくないのです。ヒトとして当たり前の感情ですが、現実にはそれを否定される場面も出てきます。特に責任ある立場になればよりそういう場面に出くわすと・・ということでしょうね。