(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ウーバー、エアビーなどシェアリングエコノミーが続々と値上げしている。それは一体なぜなのか?そして、また安くなるのか?ということを考える。

Uber、日本ではUber eats(ウーバーイーツ)が印象的だと思う。マックなどのファストフードの宅配をしてくれるサービスだ。その価格はおよそ1回に400~600円くらい。これを安いととるか高いととるかは人それぞれだけど、シャワーを浴びて、着替えて、家を出て自転車に乗って買い物にいくことを考えると「安い」と感じる人の方が多いだろう。Uberの本業である、フリーランスタクシー事業も一緒で、普通のタクシーの1/3くらいの料金で、乗れてしまう。さらには、呼ばなくてもシステムで呼べるし、支払いもキャッシュレスで済ませてくれる・・という便利なモノ。エアビー(Airbnb)も同様で、普通にホテルに泊まるよりも安く泊まれたり、家族と一緒に泊まれたり、と通常よりも安いメリットは十分にあった。

ところがこれらシェアリングエコノミーと言われる業種が徐々に値上げをしているのだ。今までとは・・・同じ料金ではなくなりつつある。もちろん、急激な値上げをして顧客が離れることはしないが、徐々に気づかないレベルで値上げをしている。

これにはいくつか理由があって、1つは資金面の問題。今回のコロナショックによって、一定のシェアリングエコノミー企業が淘汰され、資産家の資金の流入が変わってきているという流れがある。さらには、実際にこれらのシェアコンテンツを利用する利用客が爆発的に増えたために、「赤字でもいいから・・」が企業側として通じなくなってきたという側面もある。実際に、Uberやリフトはドライバーの確保に苦労しているという話しもある。それくらい、利用数とコストのバランスが合わなくなっている。

つまり、コンテンツを知ってもらうという認知から、実際のビジネスへと移行するという形になっていきたということだろう。これらスタートアップ企業は、「赤字でも大丈夫!」「なんともない!」という段階から既に上場(IPO)を果たし、投資した資産家へは十分なリターンをもたらした。次の段階として、事業の継続と次世代事業の創造となり、そのためには赤字から黒字へ脱却しなくてはいけなくなったというわけだ。

これは、値上げするの?という話しではなく、シェリングエコノミーがある一定の支持を得て、次の段階へ進んだという話し。まだ、田舎の僕らには全く実感がないが、そういうことである。