㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

コンサルという職をしているヒトはみんなが言っている・・経営者は作業だけしていてもダメだという話し。今日のブログは相当辛口かもしれません。

ここ最近で、たまたまコンサル的な話しを初めて会う酪農家と話す機会があった。コンサルを頼まれたわけではない、がこれからの経営について話しをする機会があった。そこでは、酪農コンサルタントとして・・色々考えさせられた。

話しの内容の中で、ポイントが1つ。自分だけは「得をしたい」という欲求・・自分だけでも安く売って欲しいし、自分だけは安く作業をして欲しい、という欲求が強く出ていることを感じた。今、原油も上がり、穀物相場も上がっている、さらにはウッドショックの影響もあって、世界中のコモディティ価格が上昇している中で、そんなことを不可能なのに・・。あのユニクロやトヨタでさえも苦戦しているのにも、関わらず、そういう風に思い込んでいる節がある。さらには、人出不足で困っている業界において、なるべく時給を下げて雇いたい。「仕事ができる優秀な人を安く雇いたい!」という幻想を、思い込んでいるようにも感じた。

逆に聞きますが?あなたなら、時給1,000円で朝から晩まで働きますか?年間365日休みなく1日10時間働いて、年収365万円で働きますか?と聞くと、「自分は嫌だ!」と答える。こういう考えがまかり通ってしまうから、中小零細企業が生産性が低いと言われているのだろう。

さらには話しを聞いていくと、自分の将来に関する未来予想は1mmも考えていないし、酪農がこれから先どうなっていくのか?もしくは、デジタル化に関しても知識や情報は少ない。それでは、経営者として頭を使う部分があまりに稚拙で、どうしても作業労働や労働時間に依存する経営になっていく。そうして、年をとって自分の身体が動かなくなり、やめていく・・未来が想像できた。

やはり、どんな小さい経営でも、経営者は常に学ぶべきだし、経営者として最低限これだけは知らなくてはいけない知識があると・・風に改めて考えさせられた。