㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

先日のYouTubeでも話したのだが・・これから先の酪農経営ではどんな規模の酪農であっても「雇用」は避けられないと考えている。その理由とこれからどうするべきか?を考える。

今まで家族経営の個人事業としての酪農経営では、雇用というのはそこまで考えなくて済んでいたのかもしれない。それは、家族を安い労働力として使えたからだ。特に「子供」。僕の実家は実は漁師で、それこそ小さい頃は問答無用で手伝わされた。朝も5時とかから駆り出され・・なんてことはしょっちゅうだった。でも、今はそんなことをすれば、虐待案件になるし、実際の親世代も子供に対して「したいことをさせるべき」という考えが浸透し、子供を労働力として考えるところは確実に減っている。さらには、晩婚化によって自分の親世代の高齢化によって、親も労働力としては当てにはならない。もはや70歳を過ぎた自分の親を当てにする・・という経営は客観的に見てもリスクが大きい。

そんな理由もあって、夫婦2人で酪農をする、続ける・・となるわけであるが、今の頭数規模であればそれはかなり難しいと誰もが感じると思う。もちろん、搾乳ロボットを導入すれば・・という省力化の意見もあるのは理解できるが、それだけ日々の作業がまかなえるのかどうかは疑問。
なので、遅かれ早かれそうなるリスクが高まるのであれば早めに対処しなくてはならない・・と僕は思う。

特に中小零細企業にとって「採用・教育」というのは、非常に苦手分野で、できれば誰もがやりたくない・・と思っている分野であると思う。が、もはやそんなことを言っている時ではない。今からでもこの分野に時間とお金を投資しなくてはならないと思う。