㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

以前、APIという手法がこれから増えてくるという話しをしたが、その現実的な事例をあげて今後のAPIのことについて語る。

APIがわからない方のためにもう一度説明すると・・
API自体の説明のために、背景から考えるとわかりやすい。例えば、あなたがUberのシステムを作ろうと思ったとする。従来であれば、Uberであれば、地図が必要で・・、決済システムもいる・・どうやってマッチングさせようか?・・etcという風に色々なシステムを複合的に使わないといけない。
そこで独自にマップを作り、独自に決済システムを作り、サーバーを作り・・とUberを使うだけでも様々な機能を独自に開発しなくてはならない!という考えだった。

ところが現実には間違いなく、マップならGoogleマップを使った方が良いし(更新も早い)、決済システムなら既存のカード会社のシステムが良いし、サーバーならAWSやアジュールを使った方が断然良い、という他社のサービスを複合的に使う方が良い。安いし、機能のアップデートも自動で更新してくれる。
その、機能の同士の「繋ぎ目」の糊(ノリ)の役割をするのが、APIだ。

このAPIを利用して、「あらゆるテクノロジーを組み合わせる能力」がこれから先必要になってくる。これはどういうことか?を考えると・・確かにこういったSaaSツールは、一度作って顧客を囲んでしまうと、良いビジネスに見えるかもしれない。いわゆるプラットフォーマーと言われる類いだ。利用者はそこで利用料を払う。
ところが、このAPIというツールから考えても、本当に「利益」を生み出すのは、こういったツールを生み出すことではなく、ツールを利用する立場の方だ。我々はどうしても、メーカーに対して、利用料をとりやがって!というメンタルになるが、実際はそうなのである。そこに莫大な開発費と生きるか死ぬか・・というギャンブルを乗り越えて、作られたツールなのだから。