㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

サラリーマン個人がではなく、サラリーマンというシステムが阿片に近いという話し。

日本には自己満足に陥る「罠」が随所に張り巡らされている。ひととき、ハングリー精神を持っていた人や企業でも、あっという間に初心を忘れてしまいます。
メディアにちやほやされたり、SNSがバズったり、泡銭を手にしたり、ススキのを飲み歩いたり、超高級レストランに行ったり、芸能人と友人になったり、自分のファンから甘い言葉をかけられたり、「気持ちよく」なるための阿片が充満しているわけです。

サラリーマンは・・大企業であれば、雇用は保障されていて福利厚生が充実している。いつかあったハングリー精神もどんどん薄くなり、「生きていければいい」という発想になっていきます。年齢を重ねるごとに給料が上がり、地位を得れば周りが忖度してくれる。仕事のスケールも一見すると大きくて、社会的なステータスも高く家族や親族も安心してくれる。
こうして考えてみると、いつの間にやら、心身に忍び込むように侵されるのが阿片の怖いところでもあります。

自分では気づかない内に、呑まれる。
そして、一度その恍惚を知ると、甘すぎるがゆえに中々抜け出せない。

初めて、故郷をでて東京の大学に入学するとき。初めて、会社に就職して出社するとき。新しい土地で暮らすワクワクとどうなるのか?という恐怖を感じたり、そういった「初心」を忘れないで行動できるヒトは、ほとんどいないでしょう。そんな僕もついつい楽な方楽な方、短絡的に「こうすれば大丈夫」というような安易な世界に逃げたくなります。

このサラリーマンというシステムも少しずつ変化しています。電通やタニタの「個人事業主契約」や、40歳早期リストラの流れ、さらには副業解禁の流れなど、確実に変化していきます。いつまでも中毒ではいられない。そういった自浄作用が働いているということです。